どこから書いたらいいんだろうねぇ
初めての人に高次脳機能障害の話をするのは
とても難しい。
ほとんどの人は「それって多かれ少なかれ、誰にでもあるんじゃあ?」という感想をもたれるようで
こちらも、う〜ん、まぁそうですねとしか答えようが無い。
ただ、実際の話、それが[多かれ少なかれ]のレベルで起きる程度なら
それは障害とは言わないわけで、ただの物忘れのレベルなんだと思う。
鬱気質と病的な欝が別物なように
物忘れだって
病的な物忘れというのは、おそらく常人の理解を完全に超えている。
一般的な人は1〜3歳程度の頃の記憶はないと思うのだけど
高次脳機能障害の人の記憶力はだいたい2〜3歳程度だと思う。
つまり、高次脳機能障害の人に、昨日は何処に行きましたか?と訪ねるのは
2歳の子どもに、昨日何をしたの?と聞くようなものだ。
一般人が1〜3歳の頃の事を、うまく思い出せないように
我々の記憶も酷く曖昧で、つかみ所が無い。
さらに記憶が曖昧な場合、脳が自動補正を行うのだが
これが誤動作をすると、記憶を勝手に作り変える事がある。
ゆえに、自分の記憶が全くあてにならないという、とんでもない状態で
わたしは社会生活を送っている。
※当時の記憶を正確に記録するブログをつけることにしたのだ。
感情の抑制も、その頃の1〜3歳と同じく、非常にコントロールが難しく
下手に押さえつけると、あっさりプッツンするので
常時ガス抜きをしていないといけない。
キレると子どものような怒り方をするらしい(苦笑)
基本的に、私は自分の病気の話をするのは嫌いだ。
勝手に同情されるのもごめんだ。
病気=不幸だと思われているようだが、俺はたぶん他の誰よりも幸福に生きてる自信があるし
それを否定されている気分になる。
病気=不幸ではなく、病気=不便なだけである。
どこの世界に、部屋が2階で階段があるからと同情する人がいるのか?
それが仮に5階であろうと10階になろうと、そこに住んでる住民にとって
そこは幸せな空間であり、同情されるのは正直嬉しくもなんとも無い。
そういった、病人を善人の不幸者扱いして、勝手にドラマ作るのもやめていただきたい。
俺は悪人だし幸福だし、自分勝手で、たぶん嫌な奴だ。
だから、みんなもっと俺を憎めばいいと思うよ。
なんだ、この変な結論は(苦笑)