書籍格安配送マニュアル 文庫本4冊80円以下
ネット販売の古本屋にとって
配送料金は頭の痛い問題だ。
うちは一時期、送料だけで10万を超えていて、実に頭を抱えていた。
そこで、まず郵便局と交渉して
2センチA4封筒サイズを格安で配送してもらえるところまでこぎつけた。
たぶんここまでは、どこの業者でもやっている事だ。
おそらく次に書く事は、どこのネット本屋でもやっていないと思う。
うち独自のノウハウなので公開するつもりもなかったが
最近は漫画などのセット本の取り扱いもほとんどしていないうえに
ネット販売から催事に切り替えているところなので
せっかくだから公開してしまおうと考えた。
本において、送料が80円を切った辺りからは
もはや配送業者も消耗戦だ。これ以上値下げはしないだろう。
それならば、この2センチA4サイズにどれだけ本を詰め込めるか
やってみる必要がある。
1センチの雑誌A4サイズなら2冊入る。それは当然だ。
だが文庫本を4冊、突っ込めるのは、おそらくうちだけじゃないだろうか。
これはほとんど自作。といってもサイズに合わせてハサミで切るだけ。
そこに文庫本を4冊ならべる。
文庫本はA6サイズであり、A4板段ボールなら4冊までは入る。
そしてシュリンク梱包。
シュリンクとは、高温で縮むビニール素材だ。
http://www.hanamaru-sealer.com/detail_pack.html
わたしはここで仕入れている。
そして、この袋で包み、シーラーで封印(セロテープでも大丈夫)
ヒートガン(アイロンでもいけるらしい)で暖める。
この黄色いやつ。
[asin:B003BTG65K:title]
※残念ながら今は売り切れらしい。私が購入した時は2100円だった。
すると
熱で収縮したシュリンクが、本をピタっと板ダンボールと一緒に圧縮される。
裏はこんな感じ。
触ってみると分かるが
強い圧迫力で本が固定され、全くズレない。
これをそのまま封筒に入れて発送すれば、少々の事でも本がバラバラになる事はなく
2センチで4冊を発送可能という仕組み。
この方式で8冊の本を送る場合
通常、ゆうメールだと3キロで590円かかるが
この配送方法、仮にクロネコメール便だと160×2=320円
つまり270円が浮く。
仮に80円で1通送れるなら80×2=160円、つまり430円も送料が浮く計算になる。
最初、この発送でお客様からクレームが来るんじゃないかと
正直ドキドキしたのだが、意外にも好評だ。
この状態で封筒に入れるだけなので、決して梱包として厳重ではないが
お客様にとって必要なのは中身であって、梱包ではない。
無駄なものは省くのが重要だ。
ちなみに、単行本、新書本も応用でいけるが、せいぜい
同じ平梱包では2冊が限界。