大和市演劇フェスティバル 2012 大和高校に度肝を抜かれる

※劇団名はメールで貰ったものをそのまま使ってるので間違っていたらご容赦。


一気に書いたので、未編集、つれづれ書いてます。もろもろ御容赦。


◆よしじ式

飛行機が同時刻に二機、福岡に飛ぶのを競争する芝居と
教育委員会が「前例が無い」を繰り返して、逆にエレベーターではめられる芝居。

飛行機はせっかく競争するという破天荒なプロットなんだから
もっと遊んでいいと思う。
相手にミサイルぶち込んで撃墜するとか、飛行機からキャビンアテンダントだけ飛び出して
黒子が持ち込んだ刀で切りあうとかさ。
ただギリギリと競り合っていても、どこを笑ったらいいのか分からない。
あとせっかくJALANAなんだから時事ネタだって絡めるだろうに、ちょっと勿体無い。

教育委員会の芝居は、リアリティがない上に
話が一方的、感情的すぎて無理がある。
20年前のブラックジョークの世界かなぁ?
たぶん、いまどきの教育委員会は「前例が無い」なんて古い言い方はしないと思うんだけどなぁ。
俺が教育委員長なら
「じゃあ君が単独でやったらよかろう。わしは責任とらんけど。」とか言いそうな気がする。

てっぺんの役者が下手なわけではないので、脚本練り直せば面白いかもしれないが
その役者が、それを楽しんでいる風なので、まぁいいんだろうけど。

ほかの劇団にも言える事だけど
セリフも無いのに、うろうろうろうろと動いたり、セリフに詰まって目をつぶったりすると
そういう「演出」と受け取れかねないので、やめたほうがいい。
特に日本では演技に目を重視するので、目をつぶる=沈痛だったり色んな意味を持つので
意味無く目をつぶられると、話がめちゃくちゃになる。

◆TKEO
寿限無

落語の寿限無を扱うという発想は悪くないのだが
こういった古典を現代風にアレンジしたものが成功したという記憶はほとんど無い。

ではなぜ現代風に変えてしまうのかというと
結局「役者にとって現代風のほうがやりやすい」からなんだと思う。
役者の都合なんですよね、それって。
でも、観客側は日常から、非日常へ移りたがっているわけで
洋服より和服のほうが絶対面白いと思うのですが。

吹奏楽部の青年がイケメンだった。ただそれだけが記憶に残ってる。


◆劇団べりかーの
過去の公演と比べると、遥かにシンプル、かつ爽やかな作りになっている。
舞台装置の使い方がよかったね。箱馬が二つ、階段がセンターにあり
階段に腰掛けて天使が見ているっていう。

役者がちょっと面白くて注目しているのだけど
真面目に芝居するほど、妙に味が出る。たぶん下手にキャラクター芝居をすると
逆におかしくなるタイプだと思う。面白い。

細かい話だけど脚本の中で、微妙に「そこ、怒るの、まだ早くない?」という空気があった箇所があった。
ちょっと思い出せないけど。
プラス「え、見えてるの?」もちょっと早いかな。
たぶん天使たちは、普段、人間にとって自分達が見えないものという日常をずっと続けているんだから
視線を飛ばして「そこのおじさん」程度では見られてる事に気が付かないと思う。
たぶん
「おじさんってばぁ」と服や手を引っ張られて、初めて
「こいつ俺が見えてるの!?」と凄く驚くんじゃないかなぁ?
そういった細かい点が結構気になった。

もしかしたら天使は、天使で無くなった後、記憶を失ったほうが面白かったんじゃないかと思ったり。
その方が、なんとなく。
最後の締りが無いのが勿体無い。
脚本家の思いが沢山つまっているのはよくわかるのだけど
長くなるほどだれてくるので、そこは簡潔にしちゃったほうが、むしろ観客は自分で考えてくれるような気がする。


◆劇団湯たんぽ
実は過去にも何度か、こういうデータの世界の舞台化って見たんだけど
特別面白いと思った事はないかなぁ。
結局、データの中といっても、目新しい事は何もしてないんだよね。

あと、携帯の中から、外側を写した画像を
「わざわざ」文字を反転させたりしてたけど、あれ、正直いらないわ
反転させんでも分かるし。ただ見づらくなっただけ。

セリフをゆっくり喋ってるおばさんがいたけど
キャラ作りのつもりかもしれないけど、ひたすら聞き取りにくかった。単純にイライラした。

アナログ電話出演の必要性が全く理解できないんだが。


◆プラスティックな月
廻るねこ

わざと被せたのか、それとも知らなかったのか
名前ネタがかぶったのは良くないなぁ。
落語をしているなら分かると思うのだけど、落語にはネタ帳というのがあって
当日の演目がかぶらないように記入するわけだけど、そういった事をしなかったのだろうか?
どうしても、演目は先だしジャンケンのように、先に見た方を評価してしまうのは致し方ない。

個人的には笑えたのだけど、それは結局は内輪受けのような気がする。
いわゆるパロディだらけであって、演じ手と観客の共通認識がないと理解できないものは
やはり禁じ手、評価は出来ないのではないかなと思う。

ただ、落語を分かりやすく演じるという姿勢は
強く評価できるし、それを変に現代風にアレンジしたりもしていないという意味で
かなり好感がもてる。
よしじ式の役者とかぶるのだけど、役者が下手というわけではなく
価値観の相違として評価は厳しくならざるを得ないだけだけども。


個人的には笑ったけどね。


◆大和高校演劇部 井上ひさし作「父と暮せば

度肝を抜かれた。

先に書いておくと、私は「父、娘物」がともかく苦手で
見ると泣いてしまいかねないので、なるべく見ないようにしていたのだけど

やっぱり、泣かされた←泣き虫こむし


初舞台という女優さんが、いきなりの一人舞台、ともかく尋常じゃないほど上手い。
唯一、欠点があるとすれば、声の出方が小さく、舞台の後ろまで聞こえたか不安なぐらいだ。

広島弁を独学で勉強されたそうで、ニュアンスも他地方の私には全く違和感がなかった。
※もちろん広島出身の方には違和感があるだろうが
しかも高校一年生というから驚きだ。

呼んでくれた藤得さんが
「今まで俺がやっていたものはなんだったんだ」と言わしめたが
それに対して
「それは俺のセリフだ」と苦笑いしてしまったほどのセンスの良さだ。


演出も尋常じゃなく上手い。
細い棒を、戸に見立てたり、机を芝居その都度、動かしたり。
原爆投下時は、それでも足りんと、図書と思わせていた箱からクズを大量に取り出したり
過去の大和高校の舞台の中でも、超一級の出来だった。
あの芝居の出来から、その稽古がいかに壮絶だったか、すぐに想像できるほどだ。

普通に金払って、もう一度みせてくれと言いたい芝居だった。
とても将来を期待したい。



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古本屋エイジロメン 店長ブログ 高次脳機能障害と仕事と日々の暮らしと… 園田広宣
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