最近、登山関係の商品を扱っていて思う事は・・・

基本的に私は

「必要のない商品を売る」

という行為に非常に疑問を感じている。



だから古本屋であるにも関わらず、積読には反対だ。
読まないなら、買わなくていいと思う。
読みたくなったら、1〜2日でアマゾンが配送してくれる時代に
部屋に本を積んでおく行為は、自己満足でしかないと思う。

自己満足したいお客様は買ってもいいと思うが・・・。




登山関係で最近、目に余る事なのだけど



売らなくてもいい商品を売りつける行為だ。

友人が「高尾山にフル装備で登っている年配の人がいる」
と聞いた時・・・てっきり私は、冬山装備の訓練だと思っていた。

ところが、どうやらそうではなく

「山に入るなら、これぐらいの装備は必要ですよ」
と、登山者に 売りつけている そうなのだ。

しかも、そこらの小さなヤクザ経営ではない。

大手登山ショップがだ。

その後、同様の事を、富士山の観光ガイドの方からも聞いてしまった。



基本的に登山をする場合、その人のレベルに合わせて、装備と山行ルートを決めるべきである。
これは登山者の常識であって、最低限わきまえておかなくてはいけない事だと思う。

初心者がいきなりエベレストには登れない。


だから装備も、軽登山用のものでいいと思う。



軽登山用といっても定義はいろいろあるだろうが


最低限の装備として個人的なチョイスは

・ライト(山は突然暗闇になる)
・カッパ(山は突然、大雨になる)
・食糧+水 (食料があればしばらくは生きていける)

登山靴は、登山する山にもよるが、「本当に必要か?」というレベルの方が今は多い。
今は?というのは、登山する山が観光地化されていて、スニーカーでも十分な場所が増えたからだ。
もちろん、高尾山もスニーカーでも十分だ。
逆に履きなれない靴でいきなり登ると、足をひねったり、まめが出来て大変な事になる。
なるべく軽くし、必要ない装備は持ち歩かないように、そして命に関わる装備はちゃんと用意しておくことが必要だ。




御嶽山は、ほとんど観光地のような山だ。
子どもでも登る事が出来るし、ロープウェイもある。


そこで噴火が起こるという事は、たぶん大多数が予測できなかった事だろうと思う。

しかし、その現場において、どういう人が生き残れるのかと言えば
それは間違いなく、素早く冷静に判断し、体力もある人だ。
(すべてに当てはまるわけではないが、確率論として)


仮に、重装備で山を登って下山する事が出来る人であったとしても
重装備がゆえに体力を奪われていると、冷静な判断は当然に出来なくなるだろう。
それがまた、次の行動への一歩を遅らせる事になる。


体力温存は、生きていく中で最も重要な事だ。
山を安全に降りたいなら、自分の判断で無駄なものは省くべきである。





私は富士山の登山において、ヘルメットは必要ないと思う。
あそこは火山であるが、噴火すれば登山用ヘルメットなど効果はない。
某テレビ番組で、 「噴石にはヘルメットが有用だ」と某登山ショップの店員が話していたが


ウソをつくな

よく調べてから言え



と言いたい。
時速300キロで飛んでくる噴石は、たとえ直径10センチ程度でも、薄い鉄板なら突き破ってくる。
登山用ヘルメットは、山を転がり落ちてくる「落石対策」のヘルメットであって
高速で天空から突っ込んでくる噴石には、ほとんど効果がない。

噴石は一度、上空数百メートル〜数キロ近い高さまで押し上げられ
そこから被災者に突っ込んでくる弾丸である。


登山用ヘルメットは、ロッククライミングや、相当な山岳地帯を壁沿い等に歩く場合の頭部保護であって
火山噴火を想定していない。あんなものは一般登山者が装着しても無駄である。
いや、むしろ、それが登山者の体力を奪いかねない



正直、最近の登山ブームで、登山ショップはちょっとおかしな事になっている。
今まで売れなかったものが、次々と売れて、おかしな昂揚感もあると思う。

でも、よく考えて商売をしてほしい。
登山アイテムというのは危険から守るものであって、登山者の重りになるような売り方はしちゃいけないと思う。



先に書いた

積読


登山ショップの

「重装備」


ともに、儲ける為の販売側の罠のようにすら見える。

商売にも、商道徳というものがある。
それを見直してほしいと思ったので、こんな長々とつまらない事を書いてみた。



当サイトの収入源は広告になります。
左のバーナーを一日一回、クリックしていただけると助かります!!
アマゾンサイトに飛びます


あくまでも個人の主観にて記載しております。
諸々の判断は、個々に審査して自己責任で活用ください

医学に関して、当方は患者であり医学者、治療者ではありません
全ての判断は個人にお任せしております
当方のブログを見て実践した事による損害に関しては
一切の責任は当方にありません

こちらのブログは著作権が園田広宣にございます
無断での複写、公開は著作権法の範囲で違法になる場合がございますので
どうぞご理解いただければと思います。

皆様のご協力、そして応援に、深く感謝しております



古本屋エイジロメン 店長ブログ 高次脳機能障害と仕事と日々の暮らしと… 園田広宣
はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって
サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、
Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。