自由への挑戦 フランス・出版社テロに対する考え方
私にとって、フランスという国は大嫌いな国です。
その国で大きなテロが発生し、それに伴う事件がさらに発生している状況です。
この事件は出版社を狙った表現の自由に対する犯罪行為であり
決して許される事ではありません。
にも関わらず、日本ではテロ行為への擁護意見が散見されます。
それはなぜか?
過去、直接ではないにしても
フランスは日本の原発事故をおちょくった風刺画を掲載していました。
天皇に対する風刺画もあったと聞いております。
だから彼らは言うのでしょう。
こんな下劣な風刺画を描く出版社など「守るに値しない」のだと。
でも、それは根本的に間違ってます。
法律は守るに値するかどうかを、風刺画や品性で決めているわけではありません。
人であれば無条件で守る
これが人権というものです。
よく歴史を思い出してください。
我々、庶民は、過去の権力者から「愚か」「醜い」「くだらない」とバカにされ
牛馬のように扱われ
政府に歯向かえば死罪となる、そんな存在だったはずです。
では、いま庶民は「愚か」で「醜い」、「くだらない」存在だろうか?と聞かれて
その通りだと言う人はいないでしょう?
そもそも、愚かだとか、醜いだとか、くだらない存在は死刑にしても良いというのなら
その主観は誰が決めるのだろうか?
それは当然、権力者が決める事になるわけです。
だとしたら、中世の時代に逆戻りしてしまう・・・
だからこそ
この「愚か」「醜い」「くだらない」、この馬鹿者たちを守らなければいけないのです。
誰が好きで、こんな下品な奴を擁護するかよ(苦笑)
社会、治安維持の為にこそ、彼らを守っていかないといけないと、そういっているわけです。
ちなみにフランスというのは、通称:パロディ法というのが存在していて
正式に二次創作やパロディが許可された国です。
しかも、フランスというのは非常に閉鎖的な国で、ヨーロッパの京都みたいな地域です(苦笑)
ゆえに、毒舌が尋常じゃなくキツイ国で、それゆえにああいう風刺がかなり多く散見されますが
あそこは、そういう国だと思わざるをえません。
アーティストが自由に活動できる国というのは、それだけ品性がむき出しになる国ともいえます。
正直、イスラム教の人たちの激怒は理解できます。
かれらの教えから考えれば、テロ行為に走るのも理解できるような気がします。
ただ、理解したから許すというのは違うと思います。
ダメなものはダメ。
それは社会的なルールです。
フランスのパロディ、毒舌に関しても
現在はインターネットが普及して、どこの国からもフランスの表現を見れるようになりました。
少しはなんとかならないのか?と思いますけどね。