自分のアマゾン配送料金の設定を紹介 なぜ配送料を無料にしないのか
非常にシンプルです。本州、四国 送料500円 マケプレお急ぎ便 800円 九州、北海道 送料800円 マケプレお急ぎ便 設定なし 沖縄、離島 送料1000円 マケプレお急ぎ便 設定なし
基本的に、すべて一個口の料金。複数注文の場合は、配送料金がそのつど加算される形式。
●まず配送料金ですけど、これは当然ネットショップを運営している方なら
分かると思いますけど・・・配送料金は赤字です。
正直、どんなに小さくても、追跡番号がついた宅配便を
ある程度のクオリティを保ちつつ500円を下回って・・・というのは、ほとんど無理です。
某大手S社などはたぶん可能でしょうが、クオリティの面で厳しいです。
まして現在は運送関係も運賃値上げ傾向です。ちょっと厳しいですね。
うちはあくまでもY社一本で絞ってます。
それは特約ゆうメールの関係もありますし、配送会社を数社に分けますとその分の人員を割かなくてはいけなくなりますので
(事務所待ち人員、配送事務所までの持ち込みも大変ですから)
総額が分かりにくい・・・という配慮から基本的に500円という値段でそれ以上の値段はうちで自腹を切るという形にしています。
一部の配送について、第一種郵便やゆうメールを使用してコスト削減していますが
そういう場合でも商品価格に転嫁(割引)させていただいていますのでご容赦いただきたく思います。
●九州、北海道に関しては明らかに関東よりも送料がかかる為、300円を負担していただいて
800円という値段にしています。
これはお客様も納得していただける負担ではないか・・・と考えています。
沖縄、離島に関しても同じ理由から1000円とさせていただいております。
●マケプレお急ぎ便の導入ですが
これは通常の配送料より300円多くいただいております。
マケプレお急ぎ便は1時までに注文をいただいた商品に関して当日中に出荷させ
翌日にはお客様へお届けするというサービスです。
注文は30分後に確定する為、1:30まで人員を待機させ、発送にのぞみます。
休日の発送はアマゾンより免除されておりますが
お客様からのイメージから、休日も発送せざるを得ないというのが当方の見解であり
日曜日に注文をいただければ、基本的には月曜日に届くであろうと思われます。
人員待機、毎日の出荷というコストから+300円は最低限必要であろうと考えています。
ゆうパックには速達機能が最初からついていますので、最も早い発送になります。
マケプレお急ぎ便の導入についての大きなメリットとして
急ぎのお客様には「お急ぎ便を使用してください」とご案内出来る事です。
お客様の中には「明日使いたい、明日届けてほしい」という方も多く、非常に困っていました。
300円で明日届く保証が付くのなら安いものですし、それがサービスとしてついている以上
追加料金を払わずに明日届けてくれ というのは通用しないという事です。
ギリギリ、発送には間に合うはずなのですが、時間に余裕がないというのが理由です。
仮に1日遅れたとしても、そうめったにトラブルにはなりませんが
お客様の心証はよくないですし、仮にトラブルになった場合の事後処理は、とても+300円では請け負えません。
●なぜ配送料無料にしないのか?
理由は簡単で、配送料無料は結果的に
お客様、当方のどちらも損をしてしまいます。
どれぐらいの損をするか?
積もり積もれば、それは大損になります。
どういう事か?
アマゾン、ヤフオク!ともに、商品を出品しますと
かならずそこには手数料を取られます。
これを覚えておいてください。
アマゾンで15%、ヤフオクの場合は5.4%が出品者の負担になります。
これは「商品価格」にかけられます。
これがどういう事に影響をしてくるかというと
送料無料という事は、商品価格に転嫁しなくてはいけないという事実があります。
例えばうちは送料を500円いただいておりますが
仮にこれを送料無料としましょう。
800円の商品+送料500円=1300円・・・ですね?
これが送料無料にした場合
800円の商品+送料無料=1375円となります。
計算がおかしい?
なんで送料を無料にすると値段が上がるのかって?
いいえ、これが真実です。
800円の商品を送料無料にしても800円には絶対になりません。
むしろ、総合価格は上がります。
ここで実は隠れた計算式が発生します。
それが最初に書いた「手数料」です。
800円の商品+送料無料(無料にした分の送料を価格に転嫁+価格が上がった分の手数料も転嫁)=1375円
となるわけです。
このかっこ部分は、一般的には見えませんが、必ずそういう計算式になってます。
これを数字にしますと
800+(500×1.15)=1375
こんな感じです。
送料を無料、計算が簡単になるだけで75円余分に取られています。
これを通販会社が負担すればいいじゃないかという考えもありますが
通販会社は75円分をどこから出すのでしょうか?
マジックではありませんから、いきなりポンと出てくるわけはありません。
設立1年程度の会社なら企業努力で送料を引き下げたり出来るでしょうか
3年もすればそれは限界に達すると思います。
「企業努力」で価格を抑える事など、もはや不可能だと思ってください。
では、どこで費用負担を抑えるか?
まず人件費です。
快適な仕事場を失くし、狭い場所でエアコンも稼働させずサービス残業で奴隷のように働かせる
読んでいる方にもご経験があるのでは?ブラック企業と呼ばれるあれです。
これはサービスを受ける側から見えないのでクレームにもなりません。
死人が出なきゃいいですけどね。
もしくは梱包材
段ボールで送っていた物をペラペラの封筒で送る?
一応は商品は届きます。中身が壊れていないといいですけどね。
これも通販を利用していれば経験した事があるんじゃありませんか?
これを企業努力として受け入れていいのでしょうか?
75円と書きましたが、それは一件の注文に対してです。
100件あれば7500円、1000件で7万5千円です。
それを、誰が負担するのでしょうか?誰かが負担しなきゃいけない金額です。そこをよく考えて送料無料の商品を選んでください。
ちなみに、その75円を儲けているのはアマゾンです。
批判はしませんけどね・・・でも送料無料で儲かるのはアマゾンだけ・・・という事を覚えておいていただきたいです。
本来ならアマゾンは送料無料を推進するのではなく
商品と送料の総額料金を、カタログに掲載すべきだと思いますね。
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