脳が欠損した能力を補完するとはどういう事か?

友人の脳にダメージがあったとき
それでも脳は他の部位を使って欠損した能力を補完したらしい。

脳というのはダメージを受けた場合、ほぼ回復は不可能な不可逆的なものだという事だが
別の部位がそこを補完する事で、なんとか生存を維持できるようになっている。


だが、誤解しないで欲しいのは
それで脳がもとに戻ったわけではないという事だ。


人間の手で簡単に説明しよう。


右手と左手がある。
右手で箸、左手でお茶碗を持とう。これが一般的な作法だろう。

さて、あなたが右手を失ったなら、どうするか?
もう箸を持つ事をやめるだろうか?

いいや、きっとあなたは左手で箸を持とうと努力するだろう。
だって食事が出来なくなるから。


これが脳の欠損の補完と同じ状態だ。


さて



問題はここからだ。

人間は脳を欠損させたとき、その能力を補完できる事は説明した。

では、脳を補完しながら別の能力を維持できるだろうか?
答えはかなり難しいといわざるを得ない。


あなたは右手を失った。この時、左手で箸を持つだろう。
あなたが左手で箸を持っている時
「お茶碗も持ちなさい」
と言われたらどうなるだろうか?


手は一本しかない。
左手で箸を持ちつつ・・・どうやってお茶碗を持つのか?


これが、脳障害が起きている人の、心情である。

こっちの仕事をしながら、この感情を我慢する・・・そういう複雑な事が健常者には出来る。
だが、そういう事が出来なくなるのが脳の障害だと思っていただければ・・・


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古本屋エイジロメン 店長ブログ 高次脳機能障害と仕事と日々の暮らしと… 園田広宣
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