夏目漱石全集が嫌がらせに使われていた。
以前、かなり以前、ヤフオクで夏目漱石全集を
売った時の話。
(すごい古いタイプね。函に入ってる)
その頃は、いわゆるメッセージでのやり取りだったのですが
その方は、友人に贈るのだと言っていた。
こちらは誰に贈るとかは興味もなく、たんたんと対応していたのだが
彼が不意に書いた言葉に衝撃を受け
私は古本屋を辞めたくなったのだ。
彼は友人に
「昔は本がこんなに厚くて、重くて、大変だったんだ
君も是非、この大変さを味わうといい」
という、側から聞いて「嫌がらせ」にしか聞こえない
理由で贈るのだと言う。
一瞬、取引自体を拒否しようかと思ったのだ。
それぐらいに嫌悪感を覚えた。
しかも夏目漱石だ。
夏目漱石の本は、最近の作家と比較して読みづらい文章だ。
こんなものを、小説に慣れていない若者が触れたら
文学が嫌いになってしまうだろう。
私は、その取引以来
重くて扱いづらい全集物を、徹底的に忌避するようになった。
汚い本は、可能な限り処分するようにした。
仮に今後、夏目漱石全集が入っても
余程の美品でない限り(新品に近い)は廃棄するだろう。
他の作家の全集でも、同様だ。
本を嫌がらせのプレゼントに使われてたまるかと。
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