キンドル、カラーでこられると、古本はたちうち出来ないか?
電子書籍のメリットに印刷コストがあるのだけど
実は一般書籍の印刷コストはたいしてかかっておらず
それほど低価格での提供は出来ない
と思っていたのだけど
ふと、現在の電子書籍事情をチェックして
大きな見落としがある事に気がついた。
日本の電子書籍は、やはり漫画が牽引していくのは間違いないと思うのだけど
その漫画が一般書籍ではモノクロであるのに電子書籍ではカラーになっている。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1206/01/news098.html
ちょっと古いニュースで申し訳ないのだけど
集英社が同社の人気コミックを続々とフルカラー化し、電子書籍20+ 件として配信しはじめている。6月15日から、複数の電子書籍ストアで「ONE PIECE」「NARUTO -ナルト-」「欲情(C)MAX」のフルカラー版が配信される予定だ。配信ストアの多くはすでに作品のお試し版を無料公開している。今後も「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」「ジョジョの奇妙な冒険」「DRAGON BALL」といった人気作品のフルカラー版を配信予定という。
例えばソニーの電子書籍ストア「Reader Store」は、「ONE PIECE カラー版」の1〜12巻、「NARUTO -ナルト- カラー版」の1〜13巻、「欲情(C)MAX カラー版」の1〜7巻を15日から配信するとアナウンスしている。このほか、「LISMO Book Store」(KDDI)、「BookLive!」(BookLive)、「ブックプレイス」(東芝)、「BOOKストア」(NTTドコモ)、「GALAPAGOS STORE」(シャープ)などの電子書籍ストアでもフルカラー版を配信する。
2011年12月には、GALAPAGOS STOREが先行してフルカラー作品の取り扱いを発表しており、その登場が待たれていた。人気コミックのフルカラー化は、電子書籍ならではの付加価値として注目を集めそうだ。
あわてて、チェックしてみた。
アマゾンではワンピースのモノクロ版しか存在していない。
値段は368円
http://galapagosstore.com/web/book/detail/sstb-B511-1511069-BT000017615500100101900207
こちらシャープのガラパゴスストア
ワンピースのカラー版が販売されている。
値段は473円
ちなみにコミック一般販売だと新品で410円。
どれを買うかと言われたら新品購入なら間違いなくカラー版の473円を買う。
現状、アマゾンにフルカラー版が出ていないのは集英社の戦略か?
それともフルカラー端末が出ていないからなのか?
うちは体感的にコミックの売上は1割あるかないか。
雑誌1割、小説4割、実用書3割といったところか。
たぶん古本屋としてはコミックの依存度は非常に低いとは思うのだけど
金額的にはコミックは2割はあると思う。セット本が出す貢献は大きい。
たぶん、いきなりのダメージは来ない。
コミックというのは、同じ版で揃えたがるのが人間の心理だから。
3〜4巻と書籍で揃えたなら、残りも書籍でそろえるんじゃないだろうか。
でも、例えば最近売れ出した暗殺教室などは中古で出てくる可能性が急激に低くなるだろう。
う〜ん・・・暗殺教室、読んでみたかったのだけど(苦笑)
とはいえ、まだ電子書籍は子供が持つには高いオモチャだと思う。
すぐにダメージは来ない・・・と信じたい。
現状、対策なし(TT)