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古書組合の将来に憂う 古書組合は今度、どうやって活動をしたらいいのか?

先日の日記で「組合仕入れでトラブルが・・・」という記述に
ちょっと誤解を招く恐れがあったのでここで訂正と同時に別記事を。

組合の仕入そのもののトラブルというよりも
「組合で仕入れが出来る」という発想の加入や組合という
システムを全く理解せずに入会すればメリットだらけ
と思ってる新人のトラブルなどを、ちょこちょこ見聞きするという事です。



私はカピバラ氏に古書組合に関する諸々メリットやデメリットの説明をしてもらったし
ある程度は把握できているつもりだけど
一般の方が内部も分からず古書組合に加入するのは、相当勇気のいる事だと思う。
交換会の実際も外からでは理解は難しいし、組合員になれば当然に
組合活動なるものが待っている。

実はうちも、一度は加入を考えて
組合加入の書類までは入手した。でも止めた。

まず第一に

(東京古書組合HPより)
◇加入時に納入していただく費用額
 ・出資金……100,000円
 ・加入金……340,000円
 ・共済会基金……30,000円

合計47万なり。



たかい!!

支払った方には申し訳ないが
俺にはその価値が理解できなかった。
しかも支部によって値段が違うという。

神奈川県古書籍商業協同組合HPより
入会金10万円と出資金20万円の計30万円

・・・この価格差はいったい何なんだろう?
こういう事が理解できないと、私はそこにお金を支払う気にはなれなかった。



組合に加入する上での大きなメリットとは何だろう?
いくつかあげてみると
・交換会
・即売会
・交流
の3つではないだろうか。


現状で最も強いのは

1.交換会
これは揺ぎ無く、おそらくは組合員全員が首を縦に振るはずだ。
これに参加したくて、みんな組合員になっていると思われる。

実はこれに私が全くメリットを感じないのが加入に二の足を踏む最大の要因。
例えば、うちは仕入れが非常に優良なので売るのがメインになるだろう。
場所は神田だ。

とりあえずうちの場合
・・・・・・・遠いんです。神田、超遠い。ものすごく個人的な事で申し訳ないが。
八王子から45キロ前後。
名古屋や埼玉から飛んでくる方には申し訳ないが、私にはちょっとここまで行こうという気になれない。
なにせ買取も八王子、日野が出張範囲、最近になってやっと昭島にまで範囲を広げたような
出不精ネット古本屋だからだ。
移動を含めると、1日仕事になる。考えるだけで憂鬱になりそうだ。
うちの苦手ジャンルはコミック。
例えば、うちのバンにコミックを全力で載せたとして、3万ぐらいになったとする。
もうちょっとなるだろうか?
高速道路料金が往復3000円、ガソリン代が1500円で合計4500円、人件費が8000円
・・・・・・合計経費15500円 利益14500円か?
たぶんブックオフに売る。おれ。申し訳ないけど。
ブックオフや近所の古本屋に5000円ぐらいで買取らせて、そのぶん仕事した方がいい気がする。
もしくは茨城買取ドットコムさんに発送しちゃう。
いや、むしろ最初の選択肢として茨城買取ドットコムさんに送るかもしれん。
http://ibarakikaitori.com/

どちらにしても、うちは販売も買取りも問題ないし
棄てる本の大半はコミック。
もしくは破損やジャケット買い、指名買いの期待も無い商品。
そういった本もブックオフや、その他の別ルートが沢山あって
いくらでも金に換えられるので、遠い向こうの交換会への魅力がうちには無い。

破損や汚染した本でも10キロもあれば、うちは1万ぐらいの金には換えられるんです。
週に2〜3回限定だけど。


まぁ、あくまでもうちの場合だから
交換会に最初から参加するつもりで神田とか近場に事務所を構えるなら、全然ありだと思う。

これはよみた屋さんが発言したつぶやきを参考にしているが
予想売値の半額ぐらいが、交換会の指値の基本だと言う。
例えば店頭で10万予測の商品なら5万が指値になるだろう。
ネットと店頭では、店頭で高く売れる商品も多く、ジャケ買いしてもらえる本も多い。
そういった本はともかく、それでも個人的に思うのは
ネットと店頭で、販売価格が倍になる商品があるんだろうか?
という疑問が浮かぶ。
それと同時に、価格が倍になって喜ぶのは誰か?という事だ。
そりゃお客様は値段が倍になったワーイとは言わないだろう。
俺も別に利益はない。
じゃあ誰かというと、買い取って売った古本屋という事になる。
・・・・・じゃあ最初に俺から仕入れずに、直接お客様のところに買取ったほうが良かったんじゃない?という疑問が起こる。

ちょっと変な奴だと思われるかもしれないが
俺は何度か、顧客に
・茨城買取ドットコムさん(コミック、同人誌)
・トレインブックスさん(鉄道専門)
・電脳書房さん(技術書専門(主に理系))
を紹介している。
うちは買取量で困ってないし
どうせ買い取ってもらうなら実際の相場に近い金額で
やってもらったほうが、お客様だって嬉しいだろう。
交換会で、遠回りに仲介するより、このほうがお互いの利益も多いと思うのだ。
それで何度かお客様にも感謝されてるし、俺はそれでいいような気がするのだが・・・



・・・・・・組合のフォローするつもりが、全然出来てないな俺。


・即売会というメリット。
これは大きいと思います。俺は参加しないけど(またか)
即売会に来られるお客様は基本的に古本が大好きな人なので、ネットよりも良い値段を付けてくれると思います。
俺が参加しないのは、単純に日程を縛られるのを嫌っているからなのですが。
基本的に自分の店であっても店舗売りする気がないほど、拘束を嫌う人なので
まして仲間内での販売グループ運営・・・100%迷惑かけること間違いなし。
一応、タイトルにもありますが、私は障害者なので
トイレに行ったあと帰ってこないと思ったら、便器で失神してたなんて可能性も十分にあります。
ただ、これに関しては、私が健常者なら絶対参加したい活動です。
ネット販売専門の業者にとって、実際の購入者がどんな事を考えているのかを知る大事な機会です。
高い、安いではなく、そういった情報収集の場として活用すればいいんだと思います。


・交流
よく、組合に加入すれば先輩からアドバイス受けられるよ!!
という話を聞きます。
正直、どんなアドバイスなのか分かりません。
ただ、このネット社会において、それがメリットになるのか疑問です。

まして
・・・仮に私が先輩なら、後輩を潰しにかかります←鬼畜
ふ・・・社会の風は、おめえさんが考えてるより冷たいんだぜ坊や。
という冗談は置いといて(本当に冗談かどうかは自己判断で)

アドバイスがどうだとか、先輩後輩がどうだとかではないと思います。
古本屋経営というのは孤独な商売です。
仮に雇用したって、経営者はずっと独りです。
経営者が友人を作るとしたら、経営者でしか有り得ません。
そういった場合、友人を作るという意味だけでも、古書組合に入るメリットはあるかもしれません。
おお〜、おれ、やっと良い事いったわ。

・・・・・・・まぁそのために組合費支払うにしては額がちょっと・・・ね?


デメリットとして
組合というのは、お金を払ったら連れて行ってもらえる観光パック旅行ではありません。
もしそうだとしたら、もっとお金がかかります。
組合というのは、必要なお金を払って道具を買って、さらに自分たちで計画する
個人旅行のようなものです。
だから、組合費を払ったら終わりじゃなくて、さらに組合活動として仕事を振られます。
これがどういう仕事なのはか分かりませんが
おそらく場所などの手配、経理、宣伝など、多岐にわたるのだろうと思います。
ここが分かっていないがために、あちこちでトラブルになってるという話を聞いています。
まぁ、普通に考えれば「組合」なんだから分かるとは思うのですが
おそらくは説明不足もあるのでしょう。
私も東京古書組合で、その点を説明してもらった覚えはないし、加入する時点で分かっていないと
当然もめると思います。




だいたいのメリット、デメリットはこんなもんですが
組合、組合という言葉を繰り返していて、実に不思議に感じる事があります。

組合というのは、要は「独りで出来ない事を、徒党を組んで活動する事で成しえる」ための団体だと思うのです。
労働組合は徒党を組んで賃上げアップを要求しますし、健康保険組合は一人が病気になったときにみんなを支えます。

ところが古書組合は、あくまでも交換会を目的として設立されている様子で
徒党を組んで活動するという意識が希薄なのではないかと思います。
何を言っているのかというと、古書組合員が徒党を組んで要求すれば
アマゾンにだって対抗できる力があるはずです。
送料を突然値下げしたり、FBAの手数料を値上げしたりしてきたときに
彼らはそれをなぜ食い止めようとしなかったのでしょう?

たぶん食い止めようとしなかったのではなく、食い止められると思っていないのです。
自分たちの力を過小評価しているのではないでしょうか?
東京古書組合の組合員だけで630名がいます。日本全国に、いったいどれだけの古本屋が加盟しているのでしょうか?
この組合員が仮に全員アマゾンの出品物を全部引き下げた場合
いったいどれだけの金が動くか想像できますか?
古本屋労働ストライキです。

仮に1組合員がアマゾンに年間100万の手数料を支払っていたとしたら
東京の組合員だけがそっぽを向いたとしても
6億3000万の損失がアマゾンに発生します。
全国の組合員がアマゾンから引き上げたら、いくら損金が出るのか想像も尽きません。
そして、その時に引き上げた余波で、どれほどのカタログが在庫無しになるでしょうか?
どのカタログにもほぼ在庫があるのが魅力的なアマゾンにおいて
その大半を引き上げられたら、致命的なダメージを受けるのは間違いないと思います。


商売ってのは圧力とコネクションが重要です。
現在、アマゾンには古書組合の圧力もコネクションもありません。
はっきり言って、やりたい放題です。古本屋は、やられたい放題です。
このままだと「マーケットプライスも送料無料」とか「FBAの手数料は利益の30%」とか言い出す日も近いでしょう。
もし、古書組合がアマゾンなどに対しての圧力をかけ、その行動力を証明するならば
誰もが古書組合に参加してよかった、この古書組合が古本屋の未来を守ったという話にもなるでしょう。
そういう気概ある活動を、今後は期待したいものです。

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