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「from the moon light」〜月からの贈りもの〜 浅草三日月座 27/10/17 13時の部 You-Keys 劇評 タイトルがつまらないと客は入らない 河田直樹、加納葉月、坂下いづみ、リョウKスカイフィッシュ、稲妻凛音、渡邊蓮、ふじわらみほ、秋山豊

映画、演劇、ドラマ

浅草までいって大切な友人の初?舞台を観に行ってきました。
ずっと監督、脚本をしていたのに、突然の役者デビューという事で
何が起こったのかと不思議に思いつつ・・・観劇に行ってきました。

以下、引用。


お兄ちゃん、お母さん死んじゃうの?
人は皆死ぬんだよ。
死んだらどうなんの?
天国に行くんだよ。
天国ってどこ?
お月様だよ。
お月様?
うん、だから、いつでも会えるから。
うん。
だから、もう寝な。
うん。

どこにでもありそうな平和な町の
どこにでもありそうな平穏な家族に
降ってきたドラマティックストーリー
せつなく、おかしく、あったかい・・・

ザ・ハートフルコメディー!!!

笑いながら涙する贅沢な感情に出会ってください!


作:田中優
役者 河田直樹、加納葉月、坂下いづみ、リョウKスカイフィッシュ、稲妻凛音、渡邊蓮、ふじわらみほ、秋山豊

演出:山崎洋介、乃木太郎

こっから書く事は、全部私の主観であり、また特定の誰かを貶める意図はないです。
それだけはどうかご了承のうえでお読みください。



悪いところは少ないが、正直言うと評価できるところも少ない。
これは役者には関係ない部分が多いのだけど・・・

いつも通り、役者評に関しては最後の方で。

一番重要なところから書きますが
まずタイトルと中身の繋がりが少ない・・・というかほとんど無い。
from the moon light
直訳:月明かりから
いや、それ以前に、直訳すると意味が分からん。

月のイメージとしては主に、女性・狂気・静寂・死

月という場所には普通、死であったり、死の国という意味がある。
だから死に関連したドラマであろうという事は想像がつく・・・。
しかしムーンライトとは・・・月明かりから・・・何か来るのか?
場所じゃなく、光の中から現れるもの・・・・・・・
死神か?ハートフルコメディだよ?なにこれ怖い・・・という想像は無事裏切られました。

そして副題の、月からの贈りもの。
いったい何が贈られてきたのか? 家族の絆? ていうか「月明かり」はどうした?
たとえば私なら
最後のシーンで、全員でシャボン玉を吹いているが、そのシャボン玉が別の方向から飛んできたなら・・・月から飛んで来たのかな?とか思わせる事も出来るだろう。
もしくは最後の最後に、「母からの手紙」が見つかれば、それはまさに月からの贈り物であるかもしれない。
(なぜか舞台では娘の手紙が読まれていたが、娘は死んでいるわけではない)
いったいどこから贈り物が、いつ届いたのだろうか?ていうか届いてないんじゃ?
最後まで見ても分からなかった。

最近は、「月=ロマンティック」なイメージがあるのかもしれないが
月って本来は、もっと狂気に満ち満ちたものであるから
タイトルとしては・・・う〜ん、どうなのかな。
いや、恋愛が狂気に満ち満ちていないのか・・・と言われると返答に困ってしまうが。
・・・もしかして狂気に満ちた恋愛をしていた方がいたが・・・彼女か?彼女が月から来た使者か?違うか・・・違うな。
(蛇足だけど、タロットの月は裏切りのカード 厳しいよね。)

演劇の脚本中で最も重要なものは「タイトル付け」だと思う。
このタイトルの付け方で、舞台の面白さの8割は分かってしまう。
だから私は、友人から舞台のお知らせが来ても、タイトルがツマラないと大半は断ってしまう。
逆に、タイトルが面白そうならば、多少の無理をしても都合をつけて行こうと思う。
「from the moon light」
このタイトルで道行く人が、足を止めてくれるかどうか・・・これが一番の問題だと思う。
たぶん止めないだろう。
ふ〜ん、どっかの曲名にそんなのあったよね?ぐらいじゃないだろうか。

以前に、かなり時間の都合から無理して行った舞台に
「贋作・トニー谷
という舞台があった。このタイトルをよく見てほしい。
トニー谷という人物は私より上の世代には有名な芸人だが、かなり以前に亡くなっている。
そこでまず目を取られるだろう。
「久々にその名前を見た」と思うだろう。思わない人もいるかもしれないが「誰?」とは感じるはずだ。
つまり無視はできない。これが重要。
そこでおそらく「トニー谷の人物記とかだろうか?」と感じるのだ。
そこへ来て「贋作」と銘打つ。
作家や演出家、役者の「私たちは本物にはなれない、なりきれない」という奥ゆかしさが見えてくる。
本物のトニー谷に対する尊敬や、遠慮を持ちつつも
演劇という大舞台で、トニー谷を演じるという大胆な事をするという、その絶妙なバランス。
それがタイトルの、たった7文字の中に入っている。
そして、それが感じられる舞台だった。
この舞台は予想通りの大入りで、シリーズ化された。

タイトルの付け方しだいでは路上からの呼び込みでもお客様は入ってくれる。
しかし・・・このタイトルでは路上の呼び込みも無理だろう。
最近は役者が路上でチラシを配るというのを、ほとんど見た事がないが。
役者業どう考えてんのかな・・・
(いかんな愚痴っぽくなって・・・)

観劇前に
この舞台の観劇場所は元日本で最初のホストクラブなんです・・・という事だったんだけど
その告知、たぶんいらないかなぁ。舞台に真剣に入り込むのに邪魔な感じ。
今からドラマ観るのに「これは日本最初の液晶テレビです」って言われても困っちゃうんじゃない?
せめて舞台が終わった後にした方がいい気が・・・(´・ω・`)
いや、もしかして記憶がごっちゃになって終演後の発言だったらごめん。

喫茶店や飲食店なんかで舞台を見た事はたくさんあるけど
こういう場所でやる舞台、成功と言えるものを見た事がない。
やめた方がいいよ。飲食店でやるのは。お客も正直見づらいし。
舞台セットはなくてもいいけど、座席ごとの段差つけるぐらいはしようよ、怖くて後ろで見れないよ・・・。
飲食店で出来るのは、せいぜいピアノやギターを使ったライブ演奏ぐらいじゃないかなぁ。
音なら見えなくても問題ないしねぇ。
役者の一挙手一投足が重要な演劇を、飲食店でやるのは「予算ありません」って言ってるようなもんだからなぁ。

舞台の演出的に、人の配置と動きに関してはさほど問題ないと思う。
まぁ私は端から見たんでよく分からんけど。
端からだけど一番前だったんで、観にくいという事はなかった。

ラストで全員でシャボン玉を吹いていたけど・・・全員である必要あるのかなぁ?
母とそれほど縁がない人が吹いていたり、シャボン玉の意味が分からなかったり・・・
息子と娘だけがシャボン玉を吹いていればいいんじゃないだろうか?
父親役は「シャボン玉を吹け」と言われて吹いている顔をしていた。
そりゃ無理だろ。いくら妻がよく吹いていたからといって、一緒に吹いた思い出がほとんどないのに・・・。

最後に声が入っていたが・・・声優の年齢が合わん。
母が倒れた時、兄は高校生、妹は小さかっただろうが、あの声の主はどう聞いても小学生と幼稚園。

照明のタイミングはとても良い。
一行ですまん。

あと感想アンケートで、誰がよかったかとか、役名とか、そういうの書いておこうよ。
パンフは貰ったが、誰が誰だかさっぱり分からないでしょ?
友人と来たけど、友人は配役がパニくってたよ。


ドリンクを頼んだ人は、役者のサイン色紙をプレゼント・・・という事だったけど
むしろ「外れろ!」と思った。ごめん。
貰っても・・・困る・・・。もうちょっと現実的に貰って嬉しいものがいい。
ていうか、もうちょっと「有名になってから」のサイン色紙にしてください。
身もふたもない言い方ですまん。
なんでこんな企画が通ったのか・・・せめてロゴ入りTシャツとかさ過去の演劇DVDとかさ・・・あるじゃん?なんで色紙・・・。

追記:以前に観劇した舞台で面白かったのが、役者からお客様への手紙。
ひとりひとり舞台へ必死の思いを手書きで綴ってあり、あれは感激した。
確か役者の人数分だけ用意してあって、抽選でもらえる仕組みだった。あれは本当によかった。
お金がないなら、あれがいい。サインはいらん。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

役者評(敬称略  役名間違えてたらごめんなさい。

◆河田直樹 主役 お兄ちゃん役
主役だけあって、芝居は巧かったと思う。
なんていうのかな・・・主役にしては華がもうちょっと欲しいかな。
カッコイイシーンがあるとよかったんだけど。お兄ちゃんとして。
ちょっと淡々としたシーンが多かった気がする。

◆加納葉月 後妻役
上手い!ただし色気がない!!(笑)
まぁ色気の件はおいといて、あの髪縛りは面白いと思った。あれだけでキャラが立ってる。
(出来ればパンフもあれでやってほしかった。誰か分かりにくかった(^_^;))
出来れば、父親役がどうして彼女に惚れたのか、そこが結構重要なので、心理面とかを演じられるとよかった。
若さというのは武器だけど、若さだけで結婚まで踏み切るというのは
年を取るほど難しい。
あと、声を張るのはとても良い。劇団ならなおさら良い。
だが、あの劇場は元ホストクラブで、ともかく声が響く。大きすぎる。
はっきりいって客として聞いていると、後ろから声が跳ね返ってくるんです。
・・・これも演出が本当は言わなきゃいかんと思うんだが・・・。書いてて、これ役者が悪いのか?とか思うようになった。ごめん。


◆坂下いづみ 主役の妹役
声がボソボソで聞こえづらい。
状況的に暗い感じなのは仕方ないけど、演劇なので下を向いても声はハッキリ出さないといけない。
それが舞台の難しいところなのは、俺も板の上に立っていたからよく分かるけど・・・でもダメなもんはダメ。
そこは基本的な部分だから。
役者の声が観客まで聞こえてこないと、芝居の意味がないんです。

雰囲気つくりは、あんな感じでいいんじゃないかなぁ。
間違ってないと思う。
ただ、最後はもうちょっと笑っていいと思うよ。観客は笑った妹の姿を見たかったはず。
「笑ったつもり」ではなく「笑った演技」をしなくちゃいけないかな。
その違いが理解できるようにならないと役者は厳しいと思う。

がんばれ。

◆リョウKスカイフィッシュ 主役の幼馴染13人兄妹のひとり
たぶん芸人さんなんだと思う。役者とは間が違うので。
ただ面白いというわけではなく、強引に笑いに持ち込むまでやり続けるタイプ。
だとしたら、笑うまでやれ!!としかアドバイスしようがないかな(^_^;)
俺は芸人の事はよく分からんけど、途中でくじけそうな感じをチラっと見せてしまうと
「そういう芝居=何かのフリ」になってしまうので・・・大変だとは思うけどね。本当に。

舞台の中ではあくまでもちょい役扱いになってしまうかもしれないけど
観客側から意見を言わせてもらうと、ここはストーリーを休んで笑っていい場面
重い空気を感じなくて済む、休憩できる大事な間。

ぜひ笑わせてほしい。きっと出来ると思う。

◆稲妻凛音 主役の幼馴染13人兄妹のひとり
お色気担当・・・なのかな?たぶん。
りゅうkさんとの掛け合いで、笑いの方(化粧すご!)に振っちゃったけど、そこ無くてもよかったかも。
いや、無くていいというのは彼女は出なくていいというより
りゅうkさんが気合で笑わせれば、あそこまで酷い化粧じゃなくても笑えたってことね。
もしくは、やりようによっては、もっと笑わせれる方法があったかもしれない。
化粧で笑わせるのはいわば「出オチ」ってやつで、その後に何か残るわけじゃないからね。
もし役者志望であるなら、演技で笑わせた方がいいと思う。
まぁ出オチの方が簡単だけど。

うまく文字で表現は出来ないけど、主役の男性を好きだという感じは十分に伝わった。
そこはとても良かったと思う。
ただ、そこだけでは難しい。もっと色んな表現を身につけられるともっともっと伸びるはずだ。
決して方向性は悪くない。
ただ、その方向だと、良い芝居は出来てもヒロインにはなれない。演技派を目指すならそれもありだろう。
(個人的にはヒロインなんかより演技派女優の方が、私は好きだが)

◆渡邊蓮 父親の担当編集者役
エンディングで主役がとても役作りに苦労していた・・・と語っていたが
確かに一番「なんで私、ここにいるの?」感が強かった。
もしかして小説家の編集者が何をしているのか、そこから理解できていないんじゃないだろうか?
もしかして編集者は原稿をもらって印刷所に持っていく人だと思っているんじゃないだろうか?

だとしたら人物をよく理解できていなさすぎる。
小説の編集者は名前のとおり、原稿がアナログならタイピングしてデジタルデータに直し、フォントを決定し
文字の大きさ、ルビ、配置、製本の設定などなどを決定しつつ、最後は校正に回し、修正がされたものを再度チェックし
小説家に戻して許可をもらったりと・・・さまざまな仕事をした後で印刷所に持ち込むのである。

また、小説家が悩んでいる時に、そこにアイデアを提供したり、途中経過をチェックして問題点を指摘したりもします。
(これは編集者によりますが・・・元々編集者というのは小説家を目指していた人が諦めてそちらにうつるというのが多いのでアイデアも結構もってます)

小説家が原稿を遅らせば遅らすほど・・・自分の仕事が遅れ、校正に回すのが遅れ、印刷所への持ち込みも遅れます。


そういう空気が、全く見えなかったんですよね。
まるで小説家の原稿を取りに来て、そのまま発行しますよ僕は・・・という顔をしていた。
それだと「あんた誰?」という反応を受けても仕方ない。

小説家には編集者がセットのように付いてきます。
だから必ず出演しなくちゃいけない。
だけど、ただ漫然と出演するだけじゃなくて、そこには小説家としての父親役にいろんなアドバイスをする役である事が重要なのではないでしょうか。
アドバイスでなくても・・・何かの前フリを持ってくるというのが重要なのではないかと思います。
それが編集者としての立ち位置なんじゃないかなと思います。

と、ただの観客が適当な事を書きましたが
全部忘れてください!!
覚えていても何の役にも立たないんで。それより次の舞台に向けて突き進んでくださいませ。


◆ふじわらみほ 母親役
美人さんではないが、日本人的な魅力を持つ女優さん。
おかめ顔というと悪口に聞こえるかもしれませんが、こういう顔とても好ましく印象的です。
最近の欧米的な雰囲気より、私はこういう表情をもてる役者さんの方が好きだなぁ。

全体的に芝居は安定していましたが、倒れるときにちょっと違和感があったかもしれない。
私の記憶なので、間違っていたらすいません。
両手をついて、倒れていたと思う。
でも、病気などで倒れるとき、おそらく人は内臓や頭を保護しようとして、手を痛みの場所に当て
額から落ちる事が多いんじゃないかなぁ?病気の場所によるけど。

◆秋山豊 父親
妻が倒れ、抱き支える瞬間の目つきが素晴らしかった。
普段はダメな父親が、本当に重要な事態において、ほかの誰よりも妻の異変に早く気づき、床へ倒れるのを支える。
ここだけは父親・・・というか夫がやらなければダメだ。むしろほかの家族は黙ってみてろ。

ただし「救急車!!」と叫んだのは現実的にかなり無理な気がする。
それが原因で亡くなったという事を表現したいのだろうけど、救急車!はなくても十分伝わると思う。
(というか、それで伝わらない人には救急車と言っても伝わらないだろう)
まぁ・・・ここは、演出家都合だろうけど。

匍匐前進は笑えた(苦笑)
いや、本当にあんな感じで逃げるかどうかは置いといて、ああやって逃げる姿は滑稽だし
舞台ならでは・・・という感じがする。

ほっかむりは・・・いらないや(苦笑)

友人いわく、小説家のスタイルとしては衣装が違うかなと思ったという意見が聞かれたが
個人的にはちょっとそこはよくわからない。
漫画家なんかは自宅ではジャージスタイルだというのをよく聞いていたし
小説家が自宅でどんな格好をしているのか、ちょっと想像もつかない。

というか、小説家というより畑仕事をしてるんだな・・・と私は認識していたので
違和感を感じなかったのかもしれないな。

小説家として原稿が遅れた時の対応が演技なら巧い・・・というか
監督・・・ここ素に戻ってるでしょ!!
(私はいつも秋山さんの事を監督と呼んでます(^_^;)分かりにくくてごめん)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

全体的にこんな感じでしょうか・・・嫌な事もたくさん書いてあったと思いますが
わたしごときが、こんな物言いで本当に申し訳ありません。

役者の皆様は本当に大変でしょうが、これからも続けるのであれば応援いたします。
もし厳しい道だと諦めるなら、それもよいと思います。
役者の道は本当に辛いので、私からはおススメできないですし安易に「役者、続けてください」とは私は言えません。

それでも続けるという強い意志を持つ人だけが残るのかもしれませんね。


初舞台の方も多かったと聞きました。
本当に本当に、舞台お疲れ様でした。




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